京都迷宮入りⅩ(その6:寂光院)
寂光院は天台宗のお寺で、山号を清香山、寺号を玉泉寺という。
寂光院といえば、建礼門院が平家滅亡後、出家し隠棲した場所である。また、大原御幸の舞台として有名である。
こっちは茶室のようだが、そのままスルーして石段を上がる。
さっそく本堂が見えるが、新しい。
それもそのはず、2000年に放火され、焼失したのだ。ひどい奴もいたもんだ!前の本堂は淀君の命で建てられた歴史有る建物だったのが、今のものは、2005年の再建である。本堂の焼失時、本尊の地蔵菩薩(重要文化財)も建礼門院像も阿波内侍像も燃えた。したがって、これも新しく作られた。本堂の見学をしたが、真新しい堂内に、文化財を大事にしない放火犯に怒りを覚えた。この放火犯は逮捕できないまま、時効を迎えてしまったそうだ。
腹立つなぁ~ヽ( )`ε´( )ノ
ところで、阿波内侍とは、建礼門院に仕えた女房で、一緒に出家した。大原女のモデルとも言われている。
この木は、姫小松という。2000年放火事件の際に被災し、こんな哀れな姿になってしまった。現在はご神木として祀っているそうだ。
湧き水か・・・
寂光院の見学を終えた。歴史の有る寺であるが、肝心なところが燃えてしまったので、何とも残念な気持ちになった。
この後、京都中心部に戻り、JIN氏の案内でとある甘味屋にはいり、
一服し、今回の散策を終えた。