園城寺(三井寺)Ⅰ
平成25年12月12日。所用で滋賀を訪れた私は、帰りに三井寺こと園城寺にやってきた。
三井寺は、長等山園城寺というのが正式な名で、天台寺門宗の総本山である。天台宗は最澄が唐から持ち帰った宗派であるが、その後、円仁と円珍の登場で、叡山の円仁派(山門派)と三井寺の円珍派(寺門派)に分かれた。
大門である。ここが表門となる。
仁王様もばっちしである。
大門をくぐりまっすぐ歩く。
右手に釈迦堂(食堂)があった。室町時代の建物で、かつては食堂であったが、現在は釈迦如来が祀られている。
こちらは弁財天社。
再び順路に戻る。
金堂である。この建物は豊臣秀吉の正室、北政所による再建だ。国宝であり、本尊の弥勒菩薩が祀られている。
こちらは鐘楼。
近江八景の一つ、三井の晩鐘である。
金堂の裏に建物がある。閼伽井屋である。
中には、三井寺の由来となった霊泉が涌いている。天智、天武、持統三代の天皇の産湯になったことから、御井→三井となったそうだ。
左甚五郎の龍がこの上にあるらしい。
これかな?この龍が夜な夜な琵琶湖に出て暴れるので、甚五郎が目玉に釘を打って、鎮めたそうだ。
あの近代的な建物は・・・
奈良時代の鐘が展示されている。弁慶の引摺り鐘というのは、この鐘は鋳造が悪く、傷が多いことから、呼ばれている。一応、弁慶が引きずりまくったという伝説はあるが、後付けのような気がする。
弁慶の汁鍋なる、とってつけたような大鍋も展示されていた。
一切経蔵である。室町時代の建物だ。
中には一切経を納める八角輪蔵があった。
続く。