山寺から仙山線に乗り、山形駅についた。ここから奥羽本線に乗り換え、上山温泉にやってきた。
かみのやま温泉駅で降りると、とりあえず宿を目指すことにした。全く地理が分からないので、観光案内所で地図をもらい、宿名を聞いて場所を教えてもらった。
ここ上山温泉は、近くに上山城跡があり、かつては城下町としても栄えていたそうだ。てくてくと歩いていくと、昔ながらの温泉街といった雰囲気の一角が見えた。この先が目指す宿らしい。
やがて、宿についた。今日の宿泊先は月岡ホテルという温泉ホテルである。フロントで受付を済ますと、部屋に案内された。部屋はいかにもビジネスホテルといった雰囲気の部屋であった。まあ、安いプランだから仕方ない。荷物を置き、浴衣に着替えると早速、お風呂に行くことにした。
温泉は、無色透明、無臭のやさしい感じのするお湯である。今日、プチ登山をした疲れを癒す。実にいい湯だ。露天のほうにも足を伸ばそう。。。
やがて、一緒に入っていた見知らぬおっさんから声をかけられた。
夫婦の旅行だそうで、各地の温泉を点々と廻るそうだ。色々と世間話をしていると、刺青をした強面のおっさんが入ってきて、無言になった。。。
風呂から上がると、街に繰り出す。フロントで郷土料理を食べさしてくれるところを聞くと、近所の居酒屋を教えてくれた。
ちょっと路地に入ったところに目的の店はあった。
1人とつげると、カウンターに通された。店の人にお薦めなどを聞きつつ、注文する。店の人は1人で珍客に興味があるのか、やたら話しかけてきた。
まず、どうやってこの店を知ったかということ聞かれたので、月岡ホテルのフロントで聞いたと答えた。
そして、福岡から来たというと、聞いてもいないのに、この店の常連さんにも九州の人がいるだとか何とか・・・
メニューを見ていると、馬刺しがあった。山形って馬刺し有名なのかしら?と疑問に思っていると、あまり有名ではないが味には地震があるとのことだ。注文してみた。
・・・確かに美味い!これは今まで食った馬刺しでも上位ランクではあるまいか?
思わぬ収穫に笑みがこぼれる。
他にも山形名物のだしや芋煮などを食べた。どれも味は本当に美味しかった。料理に併せてお酒を一杯だけ飲んだ。一杯飲み終えると、ちょうどいい感じで酔っている。この辺りでとめておくのが懸命だなと考えていると、店の人が薦めてきた。ほなもう一杯だけ・・・
・・・酔った。これはかなり酔ってきた。
芋煮がきたときに店の人が山形で明日、大規模な芋煮会があるから行って来たらいいと言ってきた。何でそんな人だらけのところにいかなくちゃいけないのか?
全く行く気はしなかったが、適当に話をあわせた。
料理を一通り終え、お酒も飲んだところで店を出た。もう行くのかと残念がられたが、これ以上いてはアルコール中毒で死んでしまいそうだ。
千鳥足でふらふらとラーメン屋に入った。何でもちょっとした名物なのだとか・・・
・・・まあ、普通?
腹も一杯になり、千鳥足でホテルに戻る。
酒が冷めかけで体が冷えてきた。もう一度温泉に入る。
ふぅ~、極楽じゃ~・・・
ほっこりしたところで、湯船のヘリで寝転がっていると、寝てしまった。
ぐーぐー寝ていると、ホテルの従業員が入ってきて、大丈夫かと心配がられた。誰か通報したな?
すんません。寝入ってしまってましたと誤り、もう一度湯に浸かると、風呂を出た。
部屋に戻ると、そのままの勢いで寝た。
・・・翌日は一風呂浴び、昼食をとると、早速チェックアウトし、仙台に戻ることにした。山形で遊ぼうかとも思ったが、ガイド本を見ていてあまり私が興味を抱きそうなところがなかったためだ。時間があれば出羽三山なども行ってみたいものだが、それはまたの機会にということになるのだろうか・・・?
電車は昨日と反対のコースである。奥羽本線で山形まで行き、仙山線で仙台まで出た。さて、どこに行こう?時間もあるし、松島でも行ってみるか・・・