身延山久遠寺・後編
奥之院へはロープウェイを利用すると、非常に楽だ。
本堂の左手に廻ると、斜行エレベーターの駅がある。そもそも本堂までたどり着くのに、私は血反吐を吐きそうな思いをしたが、これを使えば実に簡単にお参りできる。でも健康ならば、あの階段に挑戦したほうがよいと思う。
奥に進むと、ロープウェイ駅の表示があった。
中に入ると、並んでいた。一度に入れる限度があるからだ。はじめは大したことないかと思ったが、結構長蛇の列だった。
ひたすら耐えていると、いよいよロープウェイに乗れそうだ。
ん?白装束の集団が・・・
奴ら、上に上がっていたのか・・・
どう見ても修行なんだから、登山すればいいのに・・・
白装束が去って、いよいよ乗り込む。
すし詰め状態のまま、ロープウェイは進む。
到着!
展望台から景色を望む。
・・・ガスってるな。。。
奥之院は思親閣という。
日蓮聖人がここで両親を偲んだことから、その名がある。
にょ~!!!?
また、白装束か・・・
白装束をやり過ごすと石段を登る。
途中には日蓮聖人が植えたという杉の大木がある。
1
2
3
4
はい、4本植わってますよ!
仁王門が見えてきた。
いい照りだ!
白装束は影も形もない。おかげでゆっくり拝観できた。
こっちはお稲荷さんか・・・
祖師堂にお参りする。
元政上人というお坊さんが自分の髪を埋めたところである。
開基堂である。
奥之院はこんな感じである。ちょうど昼どきで腹が減った。軽食を食って降りることにした。
ロープウェイはやはり白装束で混雑していた。
やっと下まで降りてきたら、ちょうど三門のところで、かつてない白装束の集団を目撃した。恐ろしいことだ。
門前町の売店のおばちゃんと参拝客の立ち話を聞いた限りでは、この時期は、全国各地の支部から若手が集団で修行をしにやってくるらしい。
バス停に向かっていると、何台も白装束を運んでいるだろう、観光バスとすれ違った。
バス停でバスを待っていると、町内にあるスピーカーから若手信者の独白が校内ラジオ放送のように流れた。信仰の町という感じだ。さすが日蓮宗総本山である。
バスで身延駅まで戻ってくると、行きと同じルートで東京へ戻ったのであった。