北インド旅行記(その2:ラージガート)
平成19年1月31日。全く疲れがとれていない朝、ガイドのクマール氏が迎えに来た。車に乗って、デリー観光に出かける。
デリーに行ったら、必ず行くべきだと思うところがある。
それは、ラージガートである。
ラージガートとは、かの有名なマハトマ・ガンディーが荼毘に付された場所であり、記念公園になっている。
ガンディーはご存知の通り、非暴力不服従で有名なインド独立の父と呼ばれる人物である。第二次世界大戦終結後、念願のインド独立が達成されたが、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の融和がうまくいかず、パキスタンとの分離独立になってしまった。パキスタンの分離に際し、ガンディーはこれを阻止しようと奮闘するが、かえって、ヒンドゥーの原理主義者の恨みを買い、暗殺された。
遺体は、このラージガートの地で荼毘に付され、ガンジス川、ヤムナー川などに灰がまかれた。
人だかりができているところが慰霊碑である。ヒンドゥー教では通常墓を作らないが、カリスマのガンディーである。国民が納得しなかったのだ。ヒンドゥー教徒だけでなく、イスラム教徒からも愛され、慰霊に訪れる人が絶えない。
花できれいに飾られている。
ここにきている人はほとんどインド人だ。めちゃくちゃ真剣な顔をしている。この後、こんな真剣なインド人見たっけ・・・?
私も敬意を表し、拝ませてもらった。
すっかり神妙な気持ちになっていると、絵葉書を10$で売りつけられそうになった。どんな高い葉書やねん!
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