京都迷宮入りⅩ(その3:三千院)
今まで四条三条付近を紹介してきたが、今回の目的は大原散策なのである。実は私、大原に来るのが初めてである。ということで、JIN氏に大原行きを提案し、受諾されたのだ。
まずは、関西人ならば誰でも知っている、「京都~、大原三千院~」でお馴染みの三千院である。
三千院の周囲は石垣で囲まれており、寺というより城っぽい。
ここが山門にあたる、御殿門だ。
山門をくぐると、すぐに拝観入り受付があり、その後、客殿の見学になる。三千院はかなり広い。三千院は、天台宗のお寺で山号を魚山という、かつての門跡である。
客殿に入ると、すぐにあるものが目に入った。
元三大師~
なんと、比叡山の横川以来である。JINと二人、テンションが上がった。
座敷から庭が見える。雪景色でなかなか雰囲気が良い。
この庭は、聚碧園という。江戸時代の茶人、金森宗和の手によるものだそうだ。現代の茶JINも感慨深いものがあるのか、哀愁を漂わせながら庭を眺めていた。
なかなか雪が激しく降ってきた。そこかしこに雪が薄っすら積もってきた。なんとも風流で一句捻りたくなったが、何も浮かばなかった。
きれいな水だ。なかなか冷たかった。
ここから先は建物が変わるようだ。
この先は宸殿であるが、あいにく堂内撮影禁止である。本尊は秘仏の薬師瑠璃光如来である。お参りを済ますと、持ってきた靴を履き、堂外に出る。
先ほどの宸殿である。この建物は大正時代のものである。
通路を歩くと、
その先には、
重要文化財の往生極楽院がある。
中には国宝の阿弥陀三尊が祀られている。これには、ただ感動で息を飲んだ。すごいですぞ!としか言いようがない。
往生極楽院は、もともと三千院とは別の寺院だったそうだ。それが、時代が下り、三千人に取り込まれたようだ。
往生極楽院の創建は平安時代と古いが、その建物は、江戸時代に大々的に修理されており、大部分が比較的新しい。しかし、なかなかの迫力がある。
極楽院の前にある林には、地蔵様たちが密かにいらっしゃる。
目ぇ開いたら、金色疋殺地蔵になりそうやな。。。
宇賀神とあるので、弁天様だろう。。。寺の境内に鳥居があるのは、神仏習合の名残だろう。
ご丁寧に弁天様らしき御仁が立っていた。
見学できる境内の最奥部、観音堂である。
その他にも、
鎌倉時代の石仏がある。阿弥陀如来ということだ。
このように見所が多い寺である。大原で一番有名であろうのも肯ける寺であった。
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