平成23年8月31日から9月4日までの間、カンボジアはシュムリアップに行ってきた。JINと行く海外の旅は、例年ならば、2月に行っている。しかし、今年度からJINが異動し、仕事内容が変わったため、2月は超多忙となった。よって、今年度は夏にずらしたのだ。目的地は、かねてより私が行きたかった、アンコール遺跡である。さてさて、どういう旅になるのやら・・・
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平成23年8月31日早朝。関空行きのバスに乗り込んだ。JINは前の停留所から乗っているはずだが、どこかな?
・・・あ!
見事に生ける屍と化していた。
後で聞くと、やっぱり仕事してて寝てなかったらしい。。。できる漢(おとこ)はつらいねぇ・・・(;;;´Д`)
JINの隣は、座れないから、他の席に座るか・・・
バスが発車した。。。
・・・斜め後ろの老夫妻の声がでかい。
爺:(どうやら原発関係の新聞記事を読みながら)最近の日本語はおかしいよ。何でも横文字使えばいいと思ってるんだよ!だいたいストレステストって何だよ!耐性試験っていえば、いいじゃないか!その点、野球はいいよ!ベースボールを正岡子規が野球(やきゅう)って訳したんだよ!
婆は合いの手を入れながら、ひたすら爺の独演会を聞いていた。
何となく耳につく。寝れんわ!
ストレステストでも耐性試験でも、どうでもいいわ!
だいたい正岡子規が訳したのは、野球と書いて「のぼーる」や!
と、ひたすら突っ込みたくなる私であった。
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さて、恒例の両替であるが、カンボジアの通貨はリエルである。しかし、普通にドルが使われており、有利とのことなので、ドルを両替した。そもそもリエルは日本では手に入らないのだ。
もう一転、カンボジア旅行について、注意事項である。カンボジア入国にはビザが必要だ。しかし、入手方法は簡単である。なんと、インターネットで購入できるのだ。E-VISAで必要事項を入力し、証明写真用のデータを貼り付け、クレジット決済すれば、すぐにメールでくる。これをプリントアウトすれば出来上がりである。入国許可書がこんな簡単でいいのか?インドのときは大阪の領事館まで行ったけどなあ。。。
ともかく、出発である。
今回の旅は、ベトナム航空である。
さてさて、席はどこかな?
あっ!ここやここ!
・・・狭っ!
何、この狭さは!?
前の席とやたら距離が近いのである。JIN曰く、某航空会社の中古やろうとのこと。
しかも離陸して、事件は起こった!
前の席がガコっ!ガコっと倒れてきた。背もたれ壊れとるやないか!座っていた女性が申し訳なさそうにしていたが、あんたのせいじゃないよ!
あっ!トイレのドアが勝手に開いた!
何なんだ?このオンボロ飛行機は?
やがて、安定飛行に入った。
大学生と思われるグループが騒ぎ出した。
やがて、席を勝手に代わるなどやりたい放題である。正直、むかついたが、客室乗務員は全く注意しない。
?何で?
飛行機に事故があったときに、席を(特に前後に)勝手に代わると、身元が分からなくなるから、絶対駄目って、聞いたことあるけどなあ・・・?
もうめちゃくちゃである。
すっかり不快になってしまった。
おまけに長時間狭いスペースに置かれたせいか、経由地のホーチミンに着いた頃には、すっかり膝が固まってしまった。
ホーチミンで少し休憩する。
JINは寝不足に、狭い飛行機ですっかり体調を壊してしまった。
やがて、出発のときがきた。
また、ベトナム航空に乗るのか・・・(;´д`)トホホ…
おいおい!嘘やろ?
まさかの国際線でプロペラ?
バスに乗って飛行機に移動する時点で小型機は予想していたが、まさかのプロペラとは・・・。
飛行機に乗ると、すぐに出発の時間となった。JINは気分が悪くなり、トイレへ直行した。いいのか?普通、離陸時は止めへん?
このハエはガラスとガラスの間にいるけど、どこから入った?
席はペラのすぐ近く。やがて、ペラが回りだした。うげ!すごい音だ。
ペラが外れて、どっか飛んでいくのではないかという恐怖に苛まれ続けた。
シュムリアップ空港に着いた。まさかの滑走路を徒歩による移動だ。係りの人についてぞろぞろと歩く乗客一行。。。
乗ってきたプロペラ機を見送る。帰りもこれかなあ?( ̄Д ̄;;
滑走路を歩き回るなんて、初めてである。貴重な経験であった。JINは青白い顔をしていた。今回は何かが違うなあ。。。
さ、入国だ。
緊張するなあ。。。
・・・あっさり終わった。
ビザとかろくに見やしねぇ・・・
JINのビザは、なんと発給側のミスで姓が二度繰り返されるというトンでもないミスプリであったが、それでも何も言われなかったようだ
今回の旅は、珍しくツアーである。
ガイドさんがいるはずやけど、、、
いた!
ガイドのPさんはカンボジアの方だが、なかなか日本語が上手い。これで日本に行ったことがないと言うのだから、すごいもんだ。
あれ?我々だけ?
P氏に連れられ、駐車場に行くと、運転手さんが昔懐かしのトヨタのカムリで待っていた。人のよさそげな人だ。
車は一路、ホテルへ行く。
途中から、いかにもという風景になったが、傍らでJINは死んでいた。
ホテルはソフィテル・アンコール・ポキットラー・ゴルフ&スパ・リゾートという5つ星のホテルである。なかなかゴージャスだ。チェックインの手続きをしている間、ドリンクがきた。
刺さっているストローはレモングラスである。なかなか美味かった。明日は、ガイドさんに連れられて遺跡を散策することになる。一通り、説明を聞いたが、JINは相変わらず死んでいた。
なかなかいい部屋じゃないですか!
JINは体力の回復を図るため、ベッドへ。。。
私は部屋をチェックする。
シャワールームはガラス張りだった。
さて、JINが起きるまで、本でも読んでこうか・・・
しばらくして、ノックをする音が。。。
びびりながらドアを開けると、従業員が立っていた。ベッドメイクをしようか?と聞いてくる。さすがに、要らないから、No, thank you.と答えた。そしたら、なんかくれた。私がびびってると、無料だからと言う。ほなもらっときまひょ。物はシナモンだった。ほんのりいい香りがする。特にチップを要求するわけでもなく、笑顔で去っていった。
かなりしてから、JINがついに起きた。
すっかり夜も更けて、飯を食いにいくにも遅い時間になった。
さっきから気になっていた、枕もとの謎のお菓子を食べることにした。
JINがまず食べる。
JIN:マカロンの上のところやん。
食べてみると、確かにそうであった。美味い。
その他、ウェルカムデザートが置いてあったので、食べてみた。これも美味かった。さすが、5つ星である。
部屋をでてみた。
ロビーまできた。
お!王族の方々の肖像写真が飾ってあった。ここカンボジアでは、王族は大変尊敬されているのだ。中央はシハヌーク前国王かな?私の青春期にカンボジアの内戦が終わったこともあり、シハヌーク前国王はよくテレビのニュースで見たものだ。なんかテンションあがるなあ。。。
飯屋を探そうと外に出てみたが、辺りはひっそりとしており、よく分からなかった。トゥクトゥクの運ちゃんがやたら声をかけてくるので、落ち着いて歩きもできない。まあ、単にひつこいだけで、特に悪質ではないので、いいんやけどね。。。
結局、レストランが見つからず、部屋に帰ってきた。
腹が減っているので、ルームサービスで麺を頼み、晩御飯とした。
これにて一日目は、移動だけで終わった。いつもは1日目から全力状態が多いので、かなりゆったりした入り方だ。東南アジアは蒸し暑いので、あんま頑張るとへばると聞く。このくらいゆったりのほうがいいのだろう。あとはJINの回復を期待するのみだ。明日からはいよいよ遺跡探検である。実に楽しみだ。