毎年、盆時期には新幹線で帰省しているが、今回は自家用車で帰省してみた。
平成23年8月13日。まだ夜が明けていないうちから、柳川を出発した。何でこんな早くに出るかといえば、当然途中で観光するためだ。
休憩するための山口のPAで気温が異様に低かったのに驚いたりしながら、倉敷まで一挙にやってきた。本日は倉敷を皮切りに岡山を散策しまくるつもりだ。
初めの目的地は大原美術館である。私立の美術館ではあるが、数々の名画を揃えていることで有名である。密かに美術好きの私は、前々から行かなあかん!と思いながら、先送りしてきた。今回、やっと願望が叶うのである。
大原美術館は倉敷美観地区の中にある。
う~ん、いい感じ!同じ水郷の町でも柳川とはちょっと違うなあ。。。
美観地区は後ほどちょいと散策してみよう。それよりも、、、
大原美術館や!
門をくぐると、早速本館入り口がある。右手のチケット販売所でチケットを購入すると、早速美術鑑賞タイムである。
本館前には美術館らしく、彫像があった。
逆サイドにも・・・
こんな感じ。。。
大原美術館は、倉敷の大実業家、大原孫三郎が昭和5年に設立した。大原氏は画家児島虎次郎のパトロンであった。、児島氏は西洋になかなか行けない画家たちのために日本に西洋画の実物を持ち帰りたいと考えていた。大原氏もこの考えに賛同し、美術留学で渡欧中の児島氏に西洋画の収集を任す。これが大原美術館の収蔵品である。美術館は児島氏が死去した後、設立したそうで、その後も美術品の収集は行っている。
さ、中に入ろう。。。
中は生憎、写真撮影禁止である。まあ、噂には聞いていたが、まさかこれほでとは・・・
びっくりするぐらい有名な画家の絵が展示されていた。ゴーギャン、ルノアール、モネ、ルソー、モロー、カミーユ=コロー、レオナール=フジタ、数えたらきりがない。
中でも必見はエル・グレコの「受胎告知」である。何で日本にあるの?と言いたくなるような名画である。何度も児島氏がパリの画廊で偶然見つけたそうだ。当時ヨーロッパは不況であったが、それでも値はびっくりするほど高かったそうだ。で、児島氏は大原氏は写真つきの手紙で相談している。大原氏はこんなチャンスは二度とないと大金を送ったそうだ。
そして、もう一つ、、、
フレデリックの「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」というやたら長いタイトルの絵である。とにかく7枚の絵から構成されており、全部飾ると、横幅が11mにもなる、超大作である。とにかく圧巻の迫力で、この絵を飾るために大原美術館の幅が決まったという伝説がある。
すっかり度肝を抜かれ、興奮のまま本館を出た。本館以外にも分館と工芸・東洋館があるので、もう少し館内を散策する。
分館に行く途中の建物で備前焼の即売会をやっていた。ちょっくら覗いてみたが、なかなか欲しいというものが見つからず、断念した。
屋根が苔むしてますなあ。。。
館内には日本庭園?が広がっている。
分館である。
分館前には謎のオブジェが・・・
分館の地階には私には到底理解できない近代芸術が展示されていた。
これより工芸・東洋館である。
何々、、、モネの睡蓮の池とな!?
小っさ!
でも睡蓮きれいね
ここが入り口で、
中庭を囲むように、ぐるっと一周しているようだ。
中は、工芸館が焼き物なんかで、バーナード・リーチがあった。
東洋館には北魏の仏像なんかが置いてあった。なかなか面白かった。
こうして、大原美術館を後にした。まだ大原美術館には別の場所に児島虎次郎記念館があるらしい。折角だから、そちらも見学がてら、町並みを散策するか・・・