鹿児島珍道中(その10:仙巌園)
鹿児島市まで戻ってきた。
仙巌園は、島津家別邸跡と庭園を公園としたもので、別名磯庭園ともいう。
1658年に島津光久が造園したのが始まりだそうで、その後、歴代当主が増改築を繰り返している。駐車場に車を停め、北に歩くと、左手に尚古集成館、右手に仙巌園入り口があり、正面が鶴峯神社である。
島津家の先祖を祀る神社で、かつてはかなりの文化財を保有していたそうだが、西南戦争の折、略奪行為にあってしまったそうで、鹿児島県の文化財保有数が少ない一因になっているそうだ。
なかなか厳かな雰囲気である。
さて、いよいよ仙巌園に入る。
入ってすぐに「近代薩摩焼発祥の地」の記念碑があった。
左手には反射炉跡があったり、ちょっとした工業地帯跡だ。幕末に島津斉彬がこの地に、ガラス工場や製鉄所などを造り、工業化を目指した名残だ。この斉彬の近代化事業については、高校日本史で習ったような気がする。歴史の舞台に立ち、ややテンション上がる
水天渕発電所記念碑である。別のところにあった発電所の建物の一部をここに移し、記念碑としたそうだ。
いよいよ本格的に庭園が始まる。
桜島が見える。何でも桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立てているそうだ。
けったいな灯篭があった。鶴灯篭というらしい。何でもガスを使って灯を灯したそうで、本邦初のガス灯なのである。
奥に進むと、石の壁に囲まれた狭い通路が続いていた。
発電用ダム跡とある。水力発電を行っていたようだ。
かなり広い庭園である。まだ見落としてそうだが、そろそろ散策を終える。
最後に、中に入ってないが、尚古集成館を一枚。中は薩摩の近代化事業に関する資料館である。
このあと、天文館で白熊を食し、
福岡の黒木町でうなぎを食い、この旅を終えた。
おしまい
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