関東文化的探求の旅Ⅱ(その5:湯島聖堂)
湯島聖堂にやってきた。
湯島聖堂は、もともと林羅山が私邸内に建てた孔子廟である。将軍徳川綱吉がこれを大成殿と改称し、これを含む建物を聖堂と呼ぶようにした。その後、寛政異学の禁によって、そのあり方を見直された結果、幕府官立の昌平坂学問所となった。これ以降、教育のメッカになったのだ。このへんは日本史の授業で習ったような気がする・・・
現在の建物は、昭和10年の再建である。
杏壇門をくぐると、
大成殿に着いた。
大成殿には、孔子や孟子などの儒家が祀られている。
真ん中が孔子であろう。
周囲の壁には、絵が並ぶ。こちらも儒家オールスターズであろうか・・・?
これは宥坐の器という。左の宙吊りの壷は、空の状態だと傾いている。柄杓で水を汲みいれていくと、壷が真っ直ぐになっていく。しかし、入れすぎると、ひっくり返って、水が流れてしまう仕掛けなのだ。何事もやり過ぎは良くないよという中庸の徳を教える道具なのだ。
このセット、鬼犾頭と鬼龍子というらしい。大成殿の屋根飾りで、関東大震災の際、焼け残ったものだそうだ。鬼龍子は魔除けで、鬼犾頭は水の神で火除けらしい。。。
雨が降っていたせいもあるのか、堂内は係りの人が一人いるのみで誰もおらず、大層厳かな雰囲気が満ちており、いい感じだった。
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