ベルリン大聖堂からでてきた。そろそろ昼食をとろうということになった。今日は、夜に列車でプラハに移動するので、実質、ドイツでの最後の晩餐ということになる。
ベルリンの郷土料理の店、ムッター・ホッペという店に行こうということになった。
左手にテレビ塔が見える。1969年に完成した東ドイツ時代からのランドマークだ。右側には赤の市庁舎が見える。
赤の市庁舎である。東ベルリンの市庁舎であったが、現在はベルリンの市庁舎となっている。赤い煉瓦造りからその名があるが、赤ではないと思う。。。普通に煉瓦色では?
ニコライ教会である。1230年に建てられた市内最古の教会ということだ。
いよいよムッター・ホッペにやってきた。
なかなか粋な雰囲気の店だ。どきどきしていると、やたら愛想のいいおっちゃん、多分店長が注文を聞いてくれた。適当に注文する。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
まずはポテトスープである。
さて、どんな味かなあ・・・?
びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!
これは非常に美味い。いきなりの満塁ホームランにJINともども、びっくらこんである。
どう美味いかは、JINがそのうち紹介するのでは・・・?
そうこうしていると、あれがきた。
やっぱこれがないと!ドイツといったら、Beer!
なかなか飲みやすかった。
私が頼んだソーセージがきた。美味い!付け合せのざわわ・・・ざわざわ・・・ザワークラウトもなかなか乙な味だ。ザワークラウトとは酸っぱいキャベツである。私は全然知らん単語だったが、自称料理研究家のJINはすらすらと語っていた。
こちらはJINが頼んだアイスバインである。塩漬け豚の煮込みである。なかなか美味そうなので、ちょいともらった。・・・美味ひ!
JINが思い出したように頼んだカルトッフェルクネーデルである。ま、芋団子である。ドイツではなかなか有名なものらしい。ちょいと食ってみた。・・・、なかなかあっさりしていける!
・・・重い
味はあっさりだが、かなりのボリュームだ。ドイツに行って注文する人はご注意を・・・!見かけは子供、中身は大人状態だ。
事実上のディナーを終えた。今回は初日から、大当たりの食事にありつけた。ロンドンはひどかったし、ローマは意外とだったので、幸先のいい旅だ。
そろそろ駅に向かうとする。
雪だるまをつくっていた。頭、胴体、足・・・、キモイなあ。。。芋虫みたい。
オーパーンパレーというカフェに来てみた。
時間的にお茶をする時間はない。折角だからテイクアウトする。今夜の列車で夕食にしよう・・・
ベルリン中央駅まで帰ってきた。
列車の手配はJINが国内でしてきたが、念のために窓口で確認する。うん、OK!
さらば、ベルリン!私的には、駅の売店に日本の漫画(ドイツ語版)が売っていたので、興奮しまくりだ。日本の漫画は、東アジアでは普通に見かけるが、ヨーロッパで見たのは初めてぞい!
いよいよ列車が入ってきた。
じゃじゃじゃ~入りますよ~
座席は指定席を予約してある。しばらく彷徨い歩く。
あっ!名前発見!
う~ん、快適、快適。
やがて、列車が動き出した。さらば、ベルリン!本当に素晴らしかった。
ちなみに、この素晴らしさの基準は飯と漫画である。
しばらくして、ケーキを食うことにした。
私の分
・・・甘い!相当甘い!
なんじゃ?このダダ甘いのは!?
失敗ですわ~
JINの分。ちょいと味見をば・・・
・・・美味いやん
酸味が利いて、なかなか美味かった。JINだけずっこいわ!
飯も食い、プラハの研究もして、列車の旅を有意義に過ごす。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
快適だったのは、ここまでだった。
途中、変なやつが入ってきた。
見るなりに汚らしい格好・・・
なんかしゃべりかけてきた。
変な奴:どこまで行く?
JIN:プラハまで・・・
変な奴:プラハ!オデはオースチまでや!
(・・・?オースチ?そんな駅あったっけ?)
↑後でよくよく調べたら、Usti nad Labemウースチ・ナド・ラベムだった。以降、この変な奴のことをオースチという。
オースチ:Beerはないのか?水は?
JIN:No!
(どうやらこいつはものもらいのようだ。JIN曰く、さっき食堂車を探検したときに、食堂車から出てくる人々に声を掛け捲って煙たがられていたようだ。)
ここから暫く、何か貰おうとするオースチと拒否するJINの攻防が続く。私はどうしたものかねぇと黙っていた。なんかあったら、反撃するしかないかなぁ。。。でも、刃物とか持ってたら怖いしなあ。。。
オースチはやがて、いらいらしだす。おお!貧乏ゆすりが激しいぞう!
ついに、オースチが水に手を伸ばそうとする。JINが蝿叩きで迎撃!
:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+
やっと、ウースチに着いた。
JIN:ウースチやで。あんた、ここで降りるんやろ?
オースチ:NO!
JINがとうとう、他の部屋の座席に移動しようと提案した。もちろん同意である。
あばよ!と席を立つ。ついてくるかと思ったが、オースチはなんとも不細工な面を見せ、いじけていた。
そこからは、なんとか別室に入れたが、オースチがやってこないか冷や冷やものであった。
おかげで、列車で仮眠を取ろうとしたのに、一睡も出来なかった。
やっと、プラハに着いた。
オースチはどうしたのかなあ?
多分、無賃乗車と思われるので、どこかに隠れたかもしれない。これも、改札がないせいだな。怖すぎるぜ!ヨーロッパの鉄道。。。ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
プラハ駅はアール・ヌーヴォー様式で、なかなか粋な造りをしている。
さて、チェコはEUに加盟しているものの、まだ貨幣統合されていないので、ユーロではなく、チョココルネチェココルナという通貨である。両替しなくてはならないが、駅の銀行は既に閉まっていた。やたら怪しい親父が「両替?」と聞いてくるが、あまりに怪しいので、無視する。仕方ないので、明日の朝に両替するか・・・
プラハの駅前は深夜もあり、人通りが少なかった。オースチショックの影響で、かなりびびりまくりである。今夜の宿は駅前なのが救いだ。
やがて、無事宿に着いた。
宿は987というデザインに凝ったホテルだ。入った瞬間、ホテルかどうか疑う造りだった。鍵を受け取り、エレベーターへ。デザインがあまりに斬新過ぎる。なんとなく神戸の市民病院のエレベーターを思い出した。
部屋に着いた。
部屋も斬新なデザインだ。JINはTV画面にWelcom!JIN(本当は本名よん)と映し出されていたのを見て、テンションが上がった。
やれやれ、これで一安心だ。オースチ撃退で獅子奮迅の活躍をしたJINであるが、内心は刃物持ってたらどうしようとビビッていたらしい。全然、そんなふうに見えんかったけどなあ。。。
私もびびって、ちびりそうだったが、いざというときは、関節をどう極めようかとか考えていた一面もある。ま、なんもなくて本当によかったですわ。。。
プラハの夜は更けていく。