熊野鼓動不完全制覇(その2:滝尻王子)
バスに揺られて、滝尻までやってきた。
ここが熊野詣での入り口である。
ここには滝尻王子という神社がある。滝尻王子前にタクシーが停まっている。おそらく私らの呼んだタクシーだろう。ま、とりあえず、滝尻王子に参る。
滝尻王子の正式名称は、滝尻王子宮十郷神社という。九十九王子の一つである。九十九王子は、昨今、流行っている?ハニカミ王子とは何の関係もない。熊野詣に際して、修験道によって組織された神社群で、熊野古道紀州路と中辺路にたくさんある。何故王子かというと、修験道の守護神は童子の姿であるという考えがあるらしく、そこから転じて王子なのだそうだ。
滝尻王子は、九十九王子の中でも特に格式の高い、五体王子の一つである。
格式は高いが、実は、社殿は前方に見える小さなあれである。
こんな小さなものとは思わなかった。
歌碑のようだ。
社殿は小さいが、境内は何となく厳かな雰囲気に満ちている気がした。
さて、先へ急ぐとする。
待たせていたタクシーに挨拶する。なかなか気のいいおじさんだ。茶屋のアルコール臭いおじさんと談笑していた。ところで、このアルコールオヤジは、有名な語り部らしい。
語り部とは、熊野古道のガイドさんのことである。
私たちが今回の旅の予定を申すと、二人一斉に無謀といわれた。
ま、遅れたし、余計難しいやろうね。
ということで、熊野古道完全制覇は未来に託し、今回はタクシーで掟破りの熊野古道巡りとする。
次回より、アルコール語り部さんとタクシーの運転手さんのチョイスで熊野古道を掻い摘んでいく。
今回の目的は、あくまで熊野本宮と速玉ですからっ!
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