琉球の雨(その7:斎場御嶽)
今帰仁から南にひたすら下り、斎場御嶽(せーふぁうたき)までやってきた。
今帰仁は沖縄本島の北のほうにあり、斎場御嶽のある南城市は島の南である。かなり距離があるが、どうしても制限時間内に今帰仁とこの御嶽をこなそうと、ひたすらやってきたのだ。雲行きは大変怪しいが、とにかく見学だ。
御嶽とは、琉球における信仰の聖地である。斎場(せーふぁ)とは最高という意味で、この御嶽は、琉球王国最高の御嶽なのである。
駐車場に車を停め、進むと、緑の館セーファに強制的に入らされる。ここで、チケットを購入して、先に進むのだ。館内は写真の展示等があった。
緑の館を出ると、まず「斎場御嶽」の石碑がある。
何やら熱帯チックな木々が生える山道を歩く。
この何気ない所は、御門口(ウジョウグチ)という。ここが御嶽への参道入り口なのである。
本土とは違う植生に興奮し、なんとなく川口探検隊になった気分だ。
道が開けた。大庫理(ウフグーイ)である。ここが最初の拝所である。
なんとなく神秘性を感じる。
大庫理から暫し歩くと、道が分かれる。右に曲がると、三庫理で、真っ直ぐが寄満である。真っ直ぐ進む。
ふと右手を見ると、小さな水溜りがあった。
その名も「砲弾池」である。沖縄戦のとき、艦砲射撃により穴が開いたらしい。凄まじい威力だが、半世紀も経って、現存しているとは驚きだ。
寄満(ユインチ)である。ちょうど、大庫理のぐるっと廻って、裏側に当たる。寄満とは台所の意味らしいが、豊穣の満ちた所という意味もあるらしい。なんかよくわからんが、ここにたくさん供物を捧げたのかな?
いずれにしろ、かなり神秘性を感じる。
寄満から先ほどの分かれ道に戻る。
途中、こんなのを見つけた。岩肌に根が・・・。テンションが上がる。
分かれ道を三庫理方面に向かう。
三庫理(サングーイ)である。
見事に直角三角形だ。この奇妙な岩には、今まで以上に神秘性を感じる。これぞ聖地という感じがする。
くぐってみる。
頭上を見上げた。この割れ目が・・・(*´д`*)ハァハァ
くぐった先から、後ろを振り返る。
三角形の奥には、神の島「久高島」の遥拝所がある。
見えた。
もう一度、三角形をくぐる。
三角形の手前の岩窪には、祭壇のようなものがある。二つの岩が天井部から突き出ているが、これは鍾乳石である。
鍾乳石の下にそれぞれ壷がある。鍾乳石から滴る水を受け止める壷で、その水は、しきよたよる雨か美御水(シキヨダユルアマガヌビー)(奥)と雨たゆるあしかの美御水(アマダユルアシカヌビー)(手前)という。神聖な水なのである。
ちょっと溜まってるかな?なんかこぞんでそう。。。
こうして、三庫理を後にした。
帰り道で、ご夫人二人が地面を見て騒いでいる。
あっ!アカハライモリ!
沖縄でもイモリの腹は赤かった。
斎場御嶽を後にした。
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