ソウル死闘編(その13:宗廟)
昌徳宮を見学した後は、すぐ南にある宗廟に行く。ところが、反対方向から行ってしまったため、えらく回り道を食った。
ほぼ外周を一周した後、入り口にやってきた。
いささか疲れたが、さっそく入るとする。
宗廟とは、中国などで氏族が先祖に対する祭祀を行う廟である。ここソウルにあるものは、初代李氏朝鮮王、李成桂が儒教の礼法にのっとって、建てたものが起源である。文禄の役で焼失したのち、1608年に再建されている。朝鮮の歴代王と王妃、忠臣を祀っている。
外門をくぐると、石畳の道が続いている。真ん中は、神が通る神路、右は王が通る御路、左は王子が通る世子路だそうだ。道に入るなと注意書きがあった。
入って、右手にあるのが香大庁などである。手前に見えているのが、望廟楼である。祭礼のときに、王が休息する場所である。
望廟楼の裏手にある恭愍王神堂に行くと、絵があった。恭愍王は高麗の王で、何故李氏朝鮮の宗廟に祭られているのかは、定かではない。
香大庁である。祭祀礼物の保管や執事官が待機する場所である。
この石畳は香路である。祭祀礼物を運ぶ道である。
中に入ると、儀式に使うらしい器具が陳列されていた。
香大庁一帯の北には、斎宮などがある。王らが祭祀を行う準備をするところである。
門をくぐると、正面が御斎室である。王が使う場所だ。
右側が世子斎室で、王子の場所だ。
左手が御沐浴庁である。祭祀の前に沐浴により、身を清める。
斎宮からすぐ北西に正殿がある。門をくぐる。
正殿である。宗廟の中心的な建物で、太祖など功績の大きい王や王妃を祀っている。だだっ広い空間に、長細い建物がぽつんと建っているという印象で、何やら寂しげであった。厳かな雰囲気はあるが、神像などはあるのか知らないが、一切見えない。要するに、殺風景な感じだった。
東門から正殿を出ると、典祀庁がある。
典祀庁の隣には、祭井がある。
来る!きっと来る~ヽ(´▽`)/
典祀庁である。祭祀への供え物を用意するところである。
正殿への門の前に石の台がある。饌幕壇という。これは、供え物を予め検査する場所である。もう一つ小さめの台がある。こちらは、省牲位といい、牛、羊、豚を検査する場所である。うっちょ、そんな所に立ったらいかんよ・・・
宗廟の最奥部には、永寧殿がある。
門には、何やら楽しげな、でんでん太鼓のような物体が・・・
永寧殿である。正殿に先祖を祀ってたら、一杯になったので、別に造ったらしい。で、功績の高い王様を正殿に残し、あんまりという王様はこちらに移したとか・・・
こちらも正殿と同じように、何とも殺風景であった。
これで、宗廟の見学を終えた。
さて、歩き疲れたし、お茶でも行きますか・・・
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