ローマな休日(その10:コロッセオ)
コンスタンティヌスの凱旋門の北東には、コロッセオがどーんと立っている。
コロッセオとは、古代ローマの闘技場である。つまり、剣闘士が血みどろの戦いを演じた場所である。
ネロの黄金宮殿の人工池跡に建てられたもので、工事は、75年にウェスパシアヌス帝が始めた。ティトゥス帝時代から使用されはじめ、ドミティアヌス帝時代に完成したということだ。
早速中に入る。
ローマ・パスのおかげで、チケット売り場で並ばずにすんだ。
どこから見たらいいのかよくわからないので、適当に階段を上る。
二階は、ちょっとした博物館のようになっている。
レプリカのようだが、結構展示は頑張っていた。
ふと外を眺めると、フォロ・ロマーノが見えた。密かに奥のほうで、入れ歯も写っている。
いよいよコロッセオのメインである。
剣闘士が技を競ったグラウンドは、現在、底が抜けて、地下の施設がむき出しになっている。
闘技場の三分の一ほどがコンクリート?で覆われている。ローマ帝国時代の闘技場を再現しようとしているのか?
下に降りてみよう。
ところで、コロッセオと言えば、映画「グラディエーター」である。グラディエーターの舞台は、コンモドゥス帝時代である。あの映画で登場する根性の悪い皇帝のモデルがコンモドゥスなのである。あの鉄人皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの息子だが、当初は遊び好きのどら息子だった。暗殺未遂事件をきっかけに、猜疑心の塊になり、おかしくなったのだ。臆病者でありながら、剣闘士に憧れ、また才能があったらしい。自ら討闘技場デビューを果たし、残忍な催しをしたとのことである。
ちなみに、暗がりの階段を下りながら、私は、「グラディエーター」のことより、「ドラゴンへの道」のブルース・リーVSチャック・ノリスを思い出していた。
下に着いた。上で見たときも壮大であったが、下から見たほうが、圧倒的である。
コロッセオの圧倒的な存在感に、私もJINも大いに感動したのであった。
名残惜しくも、コロッセオをでた。
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