京都迷宮入りⅥ(その4:祇王寺)
祇王寺は、真言宗大覚寺派の尼寺である。山号を高松山、院号を往生院という。元々は、浄土宗のお寺であったようだが、明治初期に廃寺となった後、真言宗のお寺として、復興したようだ。
料金所で、二人のご夫人にコーヒーの試供品をもらう。なぜかは後で解説する。
ご婦人:こんなおばさんにもらっても嬉しくないやろ?
JIN:いえ、貴方だからいいのですよ・・・。アナタガチュキダカラ~↑
かなり演出しております。
早速仏間が見える。
このお寺は、ずいぶんこじんまりしており、お寺っぽくない。
苔むした庭が雅である。
ところで、私もよく知らないのだが、平家物語に祇王という白拍子がでてくる。白拍子とは、舞を踊る遊女のことである。祇王は、平清盛の寵愛を受けた。当時の白拍子は、遊女と言えど、平家や源氏など、権力者の寵愛を受けることが多く、なかなかインテリであったようだ。
で、祇王だが、平清盛が別に仏御前という白拍子に熱をあげてしまい、屋敷を追い出されるわ、恋敵の仏御前の暇つぶしに踊れと言われるわ、散々な扱いを受ける。あまりのことに母と妹とともに、この祇王寺(かつての往生院)で尼となったのだ。
それだけではない。一部始終を見ていた仏御前は、あまりの祇王の悲惨ぶりに同情し、一緒に仏門に入ることになる。
この話だけを聞くと、清盛って、最低ですな。
仏間の前で猫が水を飲んでいた。ほのぼしてますな。
おやおや、JINさん。いつもの猫可愛がりですか?
仏間は撮影禁止なので、画像はない。一部のブログでおもいっきり載ってるのを見かけたが、だめですからっ!( ̄▽ ̄)
仏間には、本尊の大日如来のほか、清盛、祇王、祇女(妹)、母刀自、仏御前の木造が祀られている。
その奥の控の間には、吉野窓という有名な窓がある。実は、某コーヒーのCMで使われたことがある。
日本人はうるさい!うるさい!うるさい!
の、ネ○レの香○焙○である。
そう、料金所でもらった試供品はこれだったのである。
ちなみに、窓越しに見る景色は、さほど雅ではなかった。だって、普通にブッシュでっせ!映像技術って、すごいねヽ(´▽`)/
外を出れば、吉野窓の前はえらいことになっていた。┐(´д`)┌ヤレヤレ
右が清盛供養塔で、左が祇王、祇女、母刀自の墓である。
こまい寺の割には、なかなか面白かった。吉野窓の外とか・・・
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