姫路城から車で書寫山の麓にあるロープウェー乗り場にやってきた。
圓教寺は関西では紅葉の名所として知られ、山号である書寫山と言ったほうが名が通っている。高野山や比叡山のようなものだ。
ロープウェーで圓教寺に向けて、いざ出じ~ん♪
冬で殺風景とはいえ、なかなか見ごたえのある風景であった。
ロープウェーを降りると、結構ハードな上り坂である。不健康なじじばばにはちゃんとシャトルバスが用意されている。もちろん健康な御仁は、私とともに山道を登る。ま、私のスピードについてこれる者はいなかったが・・・。
しばらくすると、仁王門が見えてきた。ここからいよいよ境内である。
またまた延々と山道を歩く。さすがにハードである。
さて、圓教寺であるが、天台宗の別格本山であり、かなり寺格を持つ。「西の比叡山」という称号も持っているのだ。
圓教寺名物の摩尼殿が見えた。舞台作りの独特なフォームは見ごたえである。ちょっと清水寺を思い出した。
この春のコーディネートは摩尼殿がマストであるぞ
摩尼殿の内部である。なかなか面白い建物で、これだけでも悦に浸ったのだが・・・
またまた山道を歩く。
ところで、圓教寺が映画「ラスト・サムライ」のロケ地として有名である。
ゲリラ侍の勝元の本拠地である。
大講堂である。圓教寺の本堂である。
こちらは常行堂である。常行三昧(ひたすら阿弥陀如来の名を唱えながら、本尊の周りを徘徊するという素晴らしい修行)をするところである。
食堂(じきどう)に入ってみた。
食堂の二階から常行堂を眺める。
食堂の内部はちょっとした展示室になっている。本来は僧侶の寝食の場である。
今度は食堂から大講堂を眺める。
大講堂、食堂、常行堂は北から順に逆コの字に並んでいる。よって、「三之堂(みつのどう)」という。
かなりユニークなつくりだ。
これらの三之堂はラスト・サムライででくる。特に常行堂は、渡辺謙が教を読んでいたあそこである。
また、山道を歩く。
・・・・・・・
開山堂である。開山の性空上人を祀っている。ここもラスト・サムライに出てくるらしい。
軒下の四隅に左甚五郎作と伝えられる力士像がある。西北隅の力士は、あまりの重みに逃げ出したとか・・・。
ここの管理をしているおじさんが、なかなか愛想の良いおじさんで、いろいろ話した。
「こんな時期にお寺廻りするなんて、感心やね。」
「ま、好きですからね。もうすぐ福岡に引っ越すんで、いまのうちに近場の名所を巡ってるんですわ。」
「結構いろんなところ回っとるん?神戸の人やったら須磨寺とか行った?」
「まだ行ってないんですよ(当時まだ行ってなかった。)。京都とか結構回ってますね。」
・・・心の中で人生最高の寺は、香港の萬佛寺ですとは言わなかった。ま、タイに行けば、絶対最高になる寺が存在するのだが、行けるかどうか分からない。。。行けたらいいねぇ・・・。ワットパーラックローイ
見知らぬ人との会話を極端に嫌う私が、おじさんの微笑みに負けて、結構世間話をしてしまった。おじさん、ありがとうな。。。おもろかったわ
噂には聞いていたが、予想以上の名刹にびっくりした。兵庫県民として、ここに来なかったら、もぐりである。
さ、次行こう!