京都迷宮入りⅠ(その1:平等院、宇治上神社)
平成19年1月13日。
JINが宇治にちょっとだけ用事があるという。私も暇だったし、4月から福岡に引っ越すことが決まっていたので、今のうちに京都を堪能しようという魂胆から、便乗することになった。
JINが宇治で用事をしている間、私は宇治を散策して、その後、京都市内で遊ぼうと言うことになった。
ということで、宇治にやってきた。
そういえば、宇治に来るのは、小学校以来だ。確か某古着屋さんと来たが、その頃は、平等院を見ても、いまいち価値が分からなかったものだ。
今回、20年ぶりくらいに平等院に行くことにした。
いかにも古い門構えを見て、興奮する。
門をくぐると、すぐに現れた。
鳳凰堂である。
平等院鳳凰堂と言えば、必ず教科書に出てくる超ビッグネームの建築物である。
平等院の由来であるが、転々と持ち主を変えた別荘が藤原道長の所有となり、藤原頼通が寺としたものだ。
本尊は阿弥陀如来である。平安時代後期、末法思想が世の中にはびこっていた。釈尊の入滅から2,000年経過した世の中では、世が乱れるという考えが末法思想で、まさに平安時代後期がその末法であると信じられたのだ。現世が地獄ならば、来世に期待しよう、そのために阿弥陀如来に救ってもらおうというのが、浄土教なのである。
平等院は浄土教の仏教建築物の代表作なのである。
ぐるっと、鳳凰堂を回る。
あれっ!?平等院って、鳳凰堂以外、あまり見るところないのね?
鳳凰堂内に突入する。
阿弥陀如来が祀られている。あいにく、改装工事中で、天蓋などは取り外されていた。
ガイドツアーの人が熱心に語っていたが、ほとんど聞かず、仏像や鳳凰堂のつくりなどを見ていた。で、飽きたので、出てきた。
それにしても、なんか宗教色が薄い。私はもっと、聖地ということが感じられるところが好きである。日本で言えば、高野山とか・・・。
お坊さんがお経でも読んで、線香もくもくやったらテンション上がるのに・・・。
後は、博物館などを見学した。天蓋等はこちらに展示されていた。
小学校のときは、もっと大きいと感じたのだが、意外と小さかった。
そうこうしていると、JINから連絡があった。早速、待ち合わせ場所に移動である。
途中で、県神社に参拝した。
観光案内にもあったが、ただの小さな神社にしか見えなかった。
かつて、平等院の鎮守だったようだ。
JINと出会い、宇治上神社に行くことにした。
宇治上神社は、宇治では、平等院と共に世界遺産に選ばれている。
宇治川のほとりに、宇治川先陣の碑があった。
木曽義仲VS源義経の激戦地であり、梶原景季と佐々木高綱の先陣争いで有名である。この碑は、そのエピソードを記念するものである。
このエピソードは、高校の古典で出てきたので、非常に懐かしい。
宇治神社である。宇治上神社ではない。ここもなかなかの神社であるが、宇治上神社が世界遺産になったせいか、いまいち影が薄い。
明治維新までは、宇治上神社と対をなしていたようだ。
いよいよ宇治上神社に参拝する。
拝殿である。
こちらが本殿覆屋である。中に本殿が三つあるらしい。ご祭神は、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、応神天皇、仁徳天皇ということだ。
菟道稚郎子とは、聞いたことがないが、応神天皇の皇子ということだ。
宇治上神社の本殿は、現存最古の神社建築である。このあたりが世界遺産になった理由であろう。本殿は見えないので、残念である。
宇治上神社を見終えたので、宇治を移動することにした。
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