英国旅行記(その12:ローマン・バス)
ソールズベリーからバースにやってきた。
イングランドはかつてローマ帝国の支配下であったのだが、バースはその時代に温泉の街として栄えた。ちなみにバースBathという地名から英語のお風呂bathの語源になったという俗説がある。実際は温泉があるから、Bathという地名のようだ。ガセやな。
ローマン・バス(The Roman Baths)である。紀元前1世紀にローマ人によって建てれた大浴場があるのだ。
では、入る。入場料を払うのに、かなり込んでいる。列で待っていると、前の英国カップルがブッチュブッチュしてやがる。
しかも、女の子は可愛かったが、男は貧相であった。
けっ!・・・
悪夢の時間が過ぎて、入場料を払った。
気を取り直して、見学である。
大浴場の復元ミニチュアのようだ。ここには、発掘品など、様々な展示物がある。
このような人形があり、当時を再現しているのだが、微妙に気色悪い。
かつての建物の屋根の正面に着いていたもののようだ。ゴーゴンの首らしい。
???
ゴーゴンって、女の怪物じゃなかったっけ?どうみても親父である。
サンテレビのおっサン!に見えなくもない。
http://www.sun-tv.co.jp/oh/index.html
ゴーゴン三姉妹じゃなかったっけ?
謎である。
このあたりは、ローマ神話の知識がいるようだ。
温泉が見える。
親父がいる。風貌から王様っぽい。どうやら王様のお風呂らしい。
建設当時の基礎である。
ミネルヴァの首である。知恵と工芸の女神で、ローマ人に大人気の神だったようだ。
出土品の数々を見ていると、無性にローマに行きたくなった。
温泉が出ている。石が茶色に変色しているところを見ると、鉄分が多そうだ。
棺か?
大浴場に出た。手をつけたが、かなりぬるかった。
日本人感覚では、かなり物足りないであろう。
暗い建物内に入ると、穴っぽこがあった。ここに水を張り、飛び込んでいたらしい。
なにやら、柱のようなものが立っている。この上に床を敷き、下から湯気をだしていたらしい。つまり、スチールサウナである。サウナでほてった体を、さっきの水風呂で冷やすのだ。表の浴場よりもこちらのサウナ式浴場のほうが古いようだ。
ちなみに、日本においても、最初は風呂といえば、スチームサウナである。日本最古の風呂は、東福寺にある。
こちらも水風呂である。
ちなみにアホの一つ覚えのように、コインが投入されていた。
当時の復元図である。楽しそうに親父が泳いでいる。右手前の親父はもろ見えである。
2階に上がってみた。
2階にも謎の石造群がある。
そのとき、
「すみませ~ん。写真のシャッター押してください。」
女性二人組みに呼び止められた。母娘のようである。
それにしても、イントネーションがどう聞いても関西人である。
外国まで来て、日本人観光客に会うだけで萎えるのに、関西人とは、普段と変わらん!
と思いながら、写真を撮ってあげた。
さて、でるか・・・。
« 英国旅行記(その11:ソールズベリー大聖堂) | トップページ | 英国旅行記(その13:バース市街) »
「イングランド」カテゴリの記事
- 英国旅行記(その19:ロンドン塔~帰国)(2008.03.13)
- 英国旅行記(その18:セント・ポール大聖堂)(2008.03.12)
- 英国旅行記(その17:ロンドン街巡りⅡ)(2008.03.11)
- 英国旅行記(その16:ロンドン街巡りⅠ)(2008.03.10)
- 英国旅行記(その15:グリニッジ)(2008.03.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント