英国旅行記(その13:バース市街)
ローマン・バスをでて、バース市街を散策することになった。ここバース市街は世界遺産でもあるのだ。
さすが世界遺産である。お洒落な中でも歴史の重みを感じる。
バース・アビー(Bath Abbey)である。
史上初のイングランド統一王であるエドガー王が戴冠した由緒正しい教会であるが、現在の建物は、ヘンリー8世の修道院解散直前に建てられた。
ヘンリー8世といえば、妃と離婚したいがために、宗教改革を行った伝説の親父である。
ここにも妙な親父がいる。
街を歩いていると、馬車が通った。なんだかしらんが、街の雰囲気と妙に合っている。あまりにお洒落でむかつくので、馬糞を探したが、見当たらなかった。
草千里のように馬糞に注意をしなければいけないということも、インドのように牛糞に注意しなければならないということもないらしい。
これぞ、バース名物である。ロイヤル・クレッセント(Royal Crescent)である。
18世紀に建てられた建物で、ジョン・ウッドという建築家による。現在でも一部はアパートメントやホテルとして使われている。
浮かれて舞い踊っていると、JINが、
「疲れとるな・・・。」
何故、分かった!?
日が暮れてきたので、バースを後にすることにした。
バース!美しすぎるぜ!
そんなバースにこの歌を捧げよう・・・。
「バース、かっとばーせ、バース、ライトへ、レフトへ、ホームラン」
ところで、普通なら、このままロンドンに帰るのだが、このJINという御仁は、サプライズを用意するのである。
ウィンザー城である。
元々は、ウィリアム1世により築城されたが、エドワード3世によりほとんど建替えされた。
とにかく900年もの間、英国王室の居城として使用されているのだ。今回は、暗い中を外観だけ見た。内部の見学は、今後の課題ということになった。
ウィンザーからロンドンに帰る途中、少しうとうとした。10分寝てしまった!
と、思ったら、40分ほど寝ていた。もうロンドン近郊ですやん!
JINさん、ごめんなさい
Hendon Centralで車を返し、バスと地下鉄を乗り継いで、ホテルに無事帰った。例のごとく、私は泥のように眠ったが、JINは、しばらく起きて、計画を立てていたようだ。
ちなみに今回の走行距離は400キロメートル超である。
それと最後にもう一つ。ホテルで、部屋の鍵を受け取るときに、いつもは私が受け取っていたのだが、今回はJINが受け取った。
私のときは、
「Your name?」
と聞かれていたのだが、
JINのときは、何もなし。何故???
訳が分からない。私は不審人物か?
結論を出そうとしても出せないので、考えるのをやめた。
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