英国旅行記(その9:ロンドン夜二日目)
ロンドンに帰ってきた。
今日は、朝飯以来まともなものを食べていない。
JINと相談して、パブに行くことにした。
行き先は、Charing Cross Stationのすぐ近くにあるSherlock Holmesだ。
地球の迷い方で適当に決めた。
いちいちお洒落である。
日本にこういう店があっても、似合わないだろう。やはり、ロンドンにあってこそ調和が取れた造りだと思う。
うむ。クールである。
JINは、ロンドンに着たら、パブに行こうと考えていたらしく、ある程度の作法?を知っていたが、私は何も知らない。何が何だか分からず、右往左往。プチパニック状態である。
完全に浮いている。
JINはビールとフィッシュアンドチップスを注文した。それを見た私も意を決して、ビールを注文することにした。
「はーふ ぱうんど ぷり~ず!」
と、にこやかに注文。
バーテンさんも分かってくれたので、意気揚々である。
しかし、後で調べたら、パウンドではなくパイントやないか!
何はともあれ、フィッシュアンドチップスとビールを手に入れた。
では、食す!
ビール、苦っ!日本のより苦味がきついような。私はビアが苦手なのだよ。
フィッシュアンドチップスは、美味いといえば、美味いが、油っぽかった。
JINが、
「低温で時間をかけて揚げている。そうすることによって、油が浸透するのだよ。分かったかな、ワトソン君。」
と言ったか言わないかは、忘れた。
店の名前を見ながら、
「そういえば、ロンドンって、シャーロック・ホームズの舞台なんやね。」
と、シミジミ感慨にひたった。
ベイカーストリートはあるは、杯戸町ならぬハイドパークはあるわ。
新一君ならテンションあがりまくりだろう。蘭ちゃんは、なんであんな変態がいいのかね?とくだらないことを考えた。
渋いぜ!親父!
慣れない環境と油でお腹一杯になったので、パブをでた。
ここから、腹ごなしに散歩である。
ロンドン・アイである。
ウェストミンスター宮殿である。
近くで、ビッグ・ベンである。
なんとも美しい。
二日目もめいっぱいに動いたので、非常に疲れた。
ホテルに帰り、泥のように寝た。
JINは相変わらず、ごそごそしたり、明日の計画を練ったようだ。
そのせいか、三日目はえらいことになった。
まあ、いつもどおりの強引な旅である。
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