須磨大探訪(その2:ワンダーランド須磨寺)
須磨海浜水族園に続いて、
珍寺マニア界では非常に有名な須磨寺にやってきた。
といっても、結構名刹なのである。
門をくぐると、いくつか塔頭がある。
なかなか立派な寺である。
しばらく行くと、やっぱりあった。
源平の庭と書いてある。
「熊谷涙をおさえては・・・。」
で、有名な平家物語の一節のシーンである。
一の谷の合戦で平家が壊滅したあと、
年若い平敦盛は敗走途中に熊谷直実に追いつかれる。
一騎打ちの末、敦盛は押さえ込まれる。
敦盛は潔く首をとれと言うが、
敦盛の年が若いことから、直実は首をとるのをためらう。
覚悟を決めて、少年敦盛の首をとるが、その後後悔し、出家したという。
しかし、一の谷の舞台とは言え、なんで寺にこんなモニュメントがあるんだろう?
山門をくぐり、いよいよ須磨寺のメインである。
本堂である。現在の本堂は豊臣秀頼が再建したものらしい。
護摩堂である。このとき布団を干していた。
明治の建物だそうである。
三重塔である。400年前の地震で倒壊したものを
昭和59年に再建したそうだ。
こんなところは、普通の寺なんだけど・・・。
三重塔の近くに敦盛塚がある。
首塚だそうである。
首って、首実検で、総大将のいる鎌倉に送られたのではないのね?
奥の院を示す看板があった。
矢印の方向へ進む。
奥の院へは階段をひたすら上る。
奥の院参道は、参拝者が飽きないように、
十三佛・七福神巡りができるようになっている。
しかし、参拝者は私以外にいない。
じじばばにはこの階段は無理ですな。
階段を上りきると、奥の院があった。
弘法大師が祀られているのだ。
奥の院から降りてきた。
三重塔の近くでこんなものを見つけた。
五猿というらしい。
見ざる、言わざる、聞かざる、怒らざる、見てござる。
???
最後の何?
頭を撫でると、電動で手が動くのだ!
見てござるは、双眼鏡で何かを覗き見るのだ。
本堂の近くにある大木の残骸を何気なく見てみると、
義経腰掛松と書いてある。
ちなみに手前の池は、敦盛首洗い池といい、
ここで、義経がここで腰をかけて、首実検したらしい。
それはすごい遺物だ!
池が妙に新しそうだが、大切にされてるから、
きっと改修されたのだろう。
宝物館とやらに行ってみた。
小石人形舎なるものがあり、
小石人形がからくりで源平合戦を演じるのだ。
あまりのくだらなさに、思わず見とれた。
弁慶の鐘なるものがあった。
一の谷の合戦の際、
弁慶が近くの寺から鐘をペチって、
陣鐘としたらしい。
さすが弁慶である。
源平の庭の奥で
「ぶじかえる」に
見送られながら帰った。
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